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PMS(月経前症候群)って?
PMSとは月経前症候群(Pre Menstrual Syndrome=PMS)、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの体内量が変化することにより引き起こされる生理3~10日前の不快な症状のことです。
具体的には頭痛、腰痛、乳房の張り、むくみ、にきび、過食、便秘、下痢などの身体症状や情緒不安定、うつ状態などの精神症状などが挙げられます。
日常生活に支障をきたすほどの辛い症状であっても周囲には分かりにくく理解されにくいです。
対症療法としては
食事療法(炭水化物・食物繊維を摂る、砂糖・油脂・カフェイン・塩・アルコールを減らす)
ヨガや瞑想などによるストレス管理
サプリメント(ビタミンB6、マグネシウム、カルシウム、大豆イソフラボンなど)
ハーブ(チェストツリー、レッドクローバー、セントジョーンズワートなど)
生理周期を整える薬物治療(ピルなど)
があります。
漢方薬によるアプローチも有効です。
よく使われるものとしては加味逍遙散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散などがあります。
血を補う当帰、熟地黄
体液の分配を調える茯苓、朮
血流を改善・浄化する大黄、桃仁、牡丹皮、川芎、紅花
精神を安定させる柴胡、香附子、牡蛎
筋肉のこわばりを解く芍薬
このような生薬で構成されています。
この他にもPMSの頭痛、精神、皮膚症状などに、より適した漢方薬があります。
辛い症状を専門家に相談することによって、PMSだけでなく日常生活を点検するきっかけになればと思います。