お役立ち情報
暑邪(しょじゃ)
夏は六気(風、寒、暑、湿、燥、火)のうち「暑邪」が強くなります。
この「暑邪」には
①熱が出る
②汗をかかせる
③気、津液(体液)を消耗する
④湿邪と結びつく
この様な特徴があり、暑邪が体に侵入すると熱中症や日射病の原因になります。
また大量の気と津液が消耗されると体がだるくなったり、食欲不振になったりと夏バテの症状が現れます。
暑邪に負けないようにするには
・十分に休息をとる
・適度に体を冷やす
・消化の良い食事を心がける
・水分を摂りすぎない
暑邪は「④湿邪と結びつく」という性質があるので汗で出た以上の水分補給、食事の乱れがあると体に湿気が溜まってしまいます。
すると胃腸の動きが悪くなり、下痢や食欲不振を助長してしまいます。
そのため夏の暑い時期は消化を助け、体の湿気を取り除く、大根や紫蘇、生姜などの薬味が入った食事がおすすめです。
また、夏野菜は体の熱を取り除く作用があるので旬の野菜を食事に取り入れることも大事になってきます。
漢方薬では暑邪に対して去暑薬という生薬がはいった漢方薬が有効です。
体を適度に冷やし、余分な湿気を抜いてくれるので暑邪からくる体の重さや、胃腸の不具合にとてもよく効きます。
すでに食生活の乱れやストレスで熱や湿気を体内に取り込んでいる人は暑邪が体内に侵入しやすいので早めの対処をするようにしましょう。
養生や漢方薬でツライ夏を乗り切りましょう。