花粉症に漢方ができること
花粉症は今では国民病といわれるほど多く、3~4人に1人と言われています。
毎年春に向かって少しずつ東洋堂でも花粉症の相談は多くなってきます。
漢方薬で花粉症に対してできることは2つ
①症状の緩和
②防衛力の強化
①の症状の緩和では困っている症状に対して漢方薬をお選びしていきます。
花粉症だからこの漢方薬と決まったものではありません。
体質や症状によって漢方薬は異なります。
例えば花粉症の時期によく使う小青竜湯は黄色い鼻水や体に熱がこもる人には向かないです。
②の防衛力の強化では気の一種【衛気】を強化します。
この衛気はその名の通り防衛の気で外からの邪気に対して体を守る気です。
中医学では花粉症になりやすい人はこの衛気が弱まっている人と考えられています。
衛気は気の一種ですので
・体が疲れている
・食生活が乱れる
・睡眠不足
など体が弱っていると同時に弱くなります。
衛気が弱くなるとアレルギー症状や風邪をひきやすい、暑くないのに汗が出るなどの症状が出てきます。
このような症状の人には衛気を強める漢方薬を使用します。
漢方薬も大事ですが日頃の日常生活も大事になってきます。
体の疲労や睡眠不足は免疫反応を異常にさせることがあり花粉症が悪化する可能性があります。
食事で言えば甘い物や冷たい物の摂りすぎには注意が必要です。
冷たい物や甘い物は体に必要ない水分を停滞させ胃腸の機能を低下させます。
胃腸の機能が低下すると衛気は作られにくくなります。
また体に水が停滞すると鼻水や涙の原因になります。
汗をかきにくい冬場に水を体にため込むと春先に花粉症になりやすくなってしまいます。
最近では腸内細菌と免疫力が密接に関係していることもわかってきています。
食物繊維や発酵食品などを積極的に食べることも良いかもしれません。
漢方薬で花粉症対策をすると日々の体調も改善していきます。
体調管理と漢方薬でツライ花粉症を乗り切りましょう。